◆組み立てに際しての補足◆


【ポカリゼリーの素材】
作例で使用している透明な液体についてですが、
これはクリアキャストではなく、透明エポキシです。
今回使用したのは「高透明エポキシ デブコンET」という商品で
黄変しにくく、透明度も高い物です。
デブコンは他のエポキシに比べて黄変しにくいそうです。
(とはいえ、黄変する可能性も全くないとは言えませんので、
ご承知の上お使いください)
黄変には紫外線が悪いらしいので、
箱の蓋を閉めるなど、日光に気をつけると良いでしょう。

キャストではなくエポキシを使用した理由は、
硬化に時間が掛かるので、真空ポンプを使わなくても
気泡の抜けが良いからです。

ただし、硬化の際発熱します。
量が多ければ多いほど高熱になりますので
一度に硬化させるのは300gまでにしておくのが良いでしょう。
私は、ワンフェス前で時間がなく、焦ってしまって
一度に600g流したところ、超高熱になり
キャストの箱が変形し、前髪が収縮で引っ張られて隙間が空いて
塗装も少し溶け出てしまいました。
塗装はきちんと乾燥させていれば、溶けない(はず)です。
少なくとも塗装後1日以上は置きましょう。
(注:塗装面にこぼした場合、拭き取ると色がはがれる可能性があります。
 すぐなら大丈夫かも?でも、危険です。こぼさないようにしましょう。
 こぼしてしまったら水滴表現として割り切りましょう。)

気泡ですが、混ぜる際に取れても
キットの継ぎ目に少しずつ入っていって内側から発生してきます。
流し込んだ後は流動性がほとんどなくなるまで様子を見て
(1〜2時間ほど?気温によっても変わりますが)
消えないようだったら爪楊枝などで気泡を潰すと良いかもしれません。

透明エポキシは2液とも透明ですので、しっかり混ぜましょう。
混ぜ残りがあると、硬化せずベタベタした部分が残ります。

エポキシの量は全部で大体750g前後使用しました。
デブコンは300gで3700円、1200gで12000円前後です。(高いです)
東急ハンズや通販などで購入可能です。
オススメはアメージングさんというインテリアや雑貨のサイトでの通販です。
全国一律の安い送料で送ってくれますし、とても親切丁寧です。
サイトにエポキシの取り扱い方や 気泡の抜き方などのHow toが
色々載っていますので大変参考になります。
是非、実行前によく読んでおきましょう。


他に気になる素材で、透明シリコンRTVゴム(信越シリコン)があるのですが
こちらはテストしてないので何ともいえません。
でも価格は1kg4000円なので安いです。
芸術作品に使用されたとあるので大丈夫だとは思うのですが
気泡の抜けや黄変などどんな感じなのかなあと思っています。
機会があったら使ってみたいです。

【血の表現】
透明エポキシ内の血の表現についてですが、
これも上記のアメージングさんのサイトを参考にさせて頂きました。
ラッカー塗料などを少量爪楊枝につけてちょっと線を描くという感じですが
私は実は失敗しました。
エナメルを使ったのですが、濃度が悪かったのかラッカーの方が良かったのか
思った感じのなびき方にならず、ダマになったり拡散したり
リカバーが大変でした。WF前日のホテルでの作業だったので焦りました。
(まあ、結果的にあまり問題なかったので良かったんですが・・・)
いきなり本番にではなく、事前に余りのエポキシでテストしましょう。
(当然か・・・)
他にも色々方法があるようですので、注意点なども含め
サイトを参考にされると良いでしょう。

【チューブ】
細いのと太いのが1本ずつ入っていますが
細いのは鼻用、太いのは口や機械用です。
口の方は問題ないとして(柔らかいので潰して口に入れる)
細い方が、硬いので、曲げる際に熱を加えてから曲げるのですが
お湯での温度ではなかなか曲がりません。
もっと高熱が必要なのですが、ライターなどでは危なかったりするので
ドライヤーの熱線に近付ける方法でやると簡単かなと思います。
(火傷にはご注意ください)
コツを掴むまで若干掛かるかもしれませんが
長めに入れてありますので、テストしてみてください。
もし足りなくなったら、こちらにご連絡頂ければお送り致します。
(残りがあるうちは)

あと、ボトルのチューブ装着口ですが、片一方足りません・・・
原型を複製業者さんに送ってしまってから気がついてしまったので・・・
(というか、塗装も終わって組み立てる際に気が付きました)
ボトルの口の反対側にも真鍮線をつけて、チューブを取り付けてください。

【前髪(左)】
左側の前髪は複製の際に若干歪んでいるかもしれませんので
お湯やドライヤーで温めて顔に合うように形を整えてください。
これは仮組みの際に済ませておくと良いでしょう。

【アホ毛】
アホ毛はどこにつけても良いです。
しっくり来る場所につけるか、前髪の合わせ目の隙間を埋めるのが面倒な場合に
隙間隠しとして使用するなど、ご自由に使ってください。

【肌の塗装】
肌の塗装についてのご質問がありましたので、書いておきます。
作例はサフレスのつや消し仕上げです。
サフレスは、クリアに赤とオレンジ(もしくは黄色)をごく少量混ぜて薄めた物という
よく知られている方法で塗っています。
私はその時々で使用する色の割合が違いますので(というか同じに出来ないので)
分量はお教えすることが出来ないのですが、まあ、適当で。
ベース用、シャドウ用で2〜3色、濃さを変えた肌色を作っています。
(黄肌系、赤肌系など。赤と黄色の割合を変えている)
サフレスの詳しい方法はネットで検索してください。
多分方法はあんまり変わらないと思います。
あと、個人的につや消しの質感が好きなので
かなりきつめにつや消し仕上げにしてあります。

サフレスにする際、気泡がある場合は通常、シアノンにアルテコの粉を混ぜて
埋めると思いますが、千鶴子はホワイトキャストではなくアイボリーですので
若干色が違います。
修正が広範囲に及ぶ場合は、キャストの余った部分を瞬間接着剤をつけて埋め
余分な部分をカットすると同じ色なので目立たないです。
もし目立ってしまった場合は、クレオスのMr.COLOR ホワイトFS17875(316番)が
大体同じ色なので、塗装の前に下地に吹いてやると目立たなくなります。
吹きすぎると透明感がなくなる・余計に目立ってしまう場合がありますので
周りと見比べながら適量吹いてください。




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